テキストサイズ

好きな空間

第8章 札束

今日は札束で天秤をかけられているような日だった。

長い1日に感じた。
確かに本音はお店は欲しい。
欲しくない銀座の女なんて居ない。

権力のある男ほど女を支配したがる。
それを上手く操るのが銀座の女だ。

女は海で、男は船。
ここは女と男の駆け引きのステージ。


゛銀座 ゛


夜の大人にとって危ないけれど、魅力的な街。
中毒性があるドラッグのような。

でも銀座の女には札束だけで動かない。
銀座の女の掟がある。

その日は約束通り閉店後ママと塩巻きをした。

ストーリーメニュー

TOPTOPへ