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「お前は、あの娘を理解してない。あの娘は、人間なんだ。」
ロボットは胤罫に一気に近づいていく。ロボットの突進をギリギリでかわす。
「あの娘は、ロボットなんかじゃない。ちゃんとした心を持った優しい女の子なんだ！それを、てめえが殺戮マシーンに変えちまったんじゃねえか！てめえの方がよっぽどゴミで、クズ野郎だ！」
「言わせておけば、つけあがりやがって糞野郎が。」
ロボットは向きを変え、胸から大量のミサイルを出してきた。
「くそ！むちゃくちゃだ！」
胤罫はミサイルの動きをしっかりと見て、一つ一つ避けていく。
「何で、てめえ当たらねーんだよ！」
琴音はヤケクソになってミサイルを発射するボタンであろう物を押しまくる。しかし、ミサイルは出ない。
「おいおい、どうした？ミサイルの残り弾数も確認してなかったんでちゅか？あなたは赤ちゃんでちゅか？」
琴音は操作盤をぶん殴り、「殺す・・。」と言ってロボットパンチを繰り出してくるが、動きが遅く、胤罫には一切当たらない。
「へ、えらそうに自分の部下を役立たずだのなんだの罵ってたくせに、てめえが一番役立たずじゃねえか。口だけの奴だからてめえの部下は自分に忠実なアンドロイドしかいねえんじゃねえの？しかもそのアンドロイドだって本心はここに居たくないみたいだしな。」
琴音は小さい声で黙れよ・・。と呟いている。
「あれ？本当の事言われて泣いちゃったのかな？カーワイイ！」
「うるせえよ、くそ野郎が！」
ロボットは尚もパンチ、キックを繰り出し続けてくるが相変わらずの攻撃で胤罫には当たらない。
「もう、いいか？トドメさしても。」
胤罫は操縦席にいる琴音にストレートを食らわそうとしたが、バギン！という音と共に、弾かれた。
「あは、そうだった。このロボットはシールドがはられてたんだ。あひゃひゃ！まだ私は終わっちゃいねえぞ！くそ野郎が！」
琴音は笑いながら弾かれた胤罫にロボットパンチを食らわせる。
「かあは！」
胤罫は金属製の固いパンチをくらい吹き飛ぶ。