テキストサイズ

EROSMAN

第9章 魔女と呼ばれた少女

「ドリーム・キス、またかよ。」
胤罫は落胆する。
そもそも、とサキエルは続ける。
「こんな世の中になってしまったのは、全てドリーム・キスが原因と考えてもいいでしょう。」
「そのドリーム・キスは、何が目的なんだ?殺人ロボットを作り上げ、今度は魔女と呼ばれた少女を狙う。」
サキエルは、肩を落とし、「すみません、そこまでは分からないです。」と答えた。
すると、ずっと黙っていた香織が口を開いた。
「奴らは、私の脳を狙ってるらしいの。」
胤罫とサキエルは互いに顔を見せあった後、香織を見る。
胤罫は口を開き、「の、脳を狙ってる?何でまた。」と聞いた。
香織は自分のこめかみを指でつつきながら「魔女の力を持った脳が欲しいんだって。」
とだけ言った。
すると突然、窓が割れ、窓側にいたサキエルが吹き飛んだ。
胤罫は何事かと思い窓の外を覗く。すると、遠くのビルの屋上からこちらに銃口を向けている男性らしき人物が見えた。
胤罫はマズいと思い、香織とサキエルを連れて、外へと出た。

ストーリーメニュー

TOPTOPへ