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EROSMAN

第9章 魔女と呼ばれた少女

サキエルサイド
どこから狙ってる。
サキエルは周りを見渡して思う。サキエルが先程見た男、サキエルはソイツを知っていた。やつこそが、自分を作ってくれた博士を殺害した男、ゲイルだ。
「(奴が相手なら、油断は禁物だ。ちょっとの油断で気づいたら死んでいた、何て事もおかしくない。)」
それだけの相手。
すると、上から何かが降ってきた。
それは光ったかと思うと、爆発した。
サキエルは上空に飛び、爆発を避ける。周囲の家が爆破されてしまった。
爆弾が落ちてきたビルの屋上まで壁を駆使して、登っていく。
ドンという銃声が3回聞こえた。
サキエルは身を翻して、それを避ける。
そのまま一気にビルの屋上まで上がる。
そこには、いた。殺人を快楽とし、一度標的を決めたら、決して逃がさない、最凶の殺し屋。ゲイル・ボーンハイドがいた。何故か、微動だにしない。
何もしてこない、その事に恐怖を覚える。そんな事、普通の人間なら絶対に感じない。しかし、サキエルの前にいる人物は違う。
本当に動作の一つ一つが恐怖を生み出す、怪物だ。
それが、ゲイル・ボーンハイド。
サキエルは口を開く。「何で、アナタがここにいるのかは聞かない。だけど、これだけは言わせて!」
サキエルはずっとこの男に会ったら言いたかった事を言う。
「何で、私のおじいちゃんを殺したの」
ゲイルは、「頼まれたからしたまでだ。」
とだけ言って、銃口をサキエルに向けた。

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