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胤罫達は、裏に停めてあった大型バイクに乗り、「香織、しっかり捕まってろよ！」と言って、バイクを発進させた。
「どこに行くの」
香織は聞いてくる。
すると、「ちょっと遠い所に椿の別荘があるんだ！そこに向かう！」
しばらくバイクで走ると、高速道路に入った。
すると、何か上空で音がした。
この音は・・・。
胤罫は最悪な予感がした。
まさか・・。
「戦闘用ヘリだと！ムチャクチャだ！」
映画とかで見た事があるヘリが上空にあった。
するとキーンという音がなり、「「はぁ～い。魔女ちゃ～ん。おとなしくぅ、つかまりなさぁ～い。そうすればぁ、何もしないわよぉ。抵抗したらぁ、もしくわ、逃げ続けたら・・。」
女の声は間を空け、「殺っちゃうよぉ。」
と言った。
胤罫は中指を立てて、上空に向かって突き立てた。
それを女は見たのか、「・・・おい、ゲイル、奴らを殺せ、」
すると、ヘリから機関銃のような物が出てきた。
「こ～ろせ殺せ、てゆうか、殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す！」
胤罫は自分が行った行為を後悔した。
「やべえ！」
バイクをフルスロットルにし、全速力で走らせる。
ドドドド！と機関銃が放たれる。
それを胤罫は左に右に避ける。
もともと、胤罫はバイクでドライブするのが好きで、バイクの操作は大得意でもあった。
しかし、機関銃の音が止んだ。
胤罫は後方の上空を見て、驚愕した。
「何だありゃあ！」
ヘリの機関銃が消えたかと思ったら、今度はバカデカい砲台のようなものがヘリの上部に出てきた。そこから、大量のミサイルが出てきた。「マジかよォォォォ！」
胤罫は必死に避けるのだが、何せ、数が多すぎる。
ミサイルは胤罫達が乗っているバイクの周囲の車を吹き飛ばす。
そして、ミサイルはバイクに直撃はしなかったものの、バイクの近くに着弾した。それはバイクを吹き飛ばすのには十分な威力であった。
胤罫は香織を抱きかかえるとそのままバイクから飛び降りた。
「うわあああああ！」
高速スピードで走っていたバイクから降りたのだ。
そのままの勢いで、胤罫は高速道路を走る。
「あ！」
胤罫は足がもつれ、転がった。香織を傷つけないように必死に抱きしめる。
5メートルくらい転がった所でようやく止まった。