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胤罫サイド
「・・お前達を許さねえ。絶対にだ。」
胤罫は拳を握りしめる。
「なぁに～。あなた、ヒーロー気取りですかぁ？キモイっつの。今時そんなの流行らないし、あなたもうボロボロじゃない。」
確かにそうだった。胤罫はもうボロボロであり、フラフラ状態だった。
でも・・！と胤罫は必死に日百合に向かっていく。
「かたきは、とらなきゃな。」
と、日百合を睨む。
「・・ねぇ～ん。何でそこまであの子にこだわるのぉ？あの子に関わったから、アナタは死にそうな目にあったんじゃない。」
胤罫は今にも倒れそうな格好で日百合に一歩、一歩近づいていく。
「んなもん、くそくらえだ！魔女だ？そんなもの、幻想だろ！あの子がいる所で、たまたま事故が起こり続けてただけだろ！」
日百合はそれを聞いて大声で笑う。
「あはは！アンタ、魔女が事件を引き起こしていないと、あの子がまったく関与していないと思っていたの？真実を知らないのね。アンタは。」
「・・どうゆう事だ？」
胤罫は歩みを止め、日百合の話を聞く。
「私はぁ、ここに来る前にあの子の家に行ってきたの。全く酷い有り様だったわぁ。腐敗臭が漂ってて、ボロボロでぇ、まるで幽霊屋敷みたいだった。探索をし始めて、何かの部屋らしきものがあった。そこにわ、日記のような物があって、あの子の事が書いてあったの。そしたらあ。」
日百合はニヤ、と笑みを浮かべ、「私の娘は全てを破壊する。と書いてあって、写真も一緒に挟んであったの。あの子がやってきた様々な惨劇が写真で物語っていたわ。ビックリしたわ。マジでサイコキネシスなんてものが存在するなんて。私のアソコは興奮でぐしょぐしょになっちゃったわぁ！」
日百合は身体をくねらせながらいう。
「・・もういい、俺はどんな奴だろうと必ず守ってやるって約束したんだ」
胤罫は日百合に突っ込んでいく。