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サキエルサイド
胤罫と日百合が戦っている時
「何故、お前は生きていた」
サキエルは微笑し、「アナタあそこを去るとき、浅かった、と言っていたでしょう？私はロボットですよ？脳の作りだって頭の作りだって、人とは違うんですよ。」
「なる程、その固い頭で、打ち抜く事はできなかった訳か。」
ゲイルは頷く。
「まあ、そんな事はどうでもいい。そろそろ始めるぞ。」
ゲイルは銃口をサキエルではない方に向けている。
「（ゲイルは目が見えていない。遠距離から狙撃をすれば・・!!）」サキエルは腕を機関銃に変形させ、撃つ。
しかし、ゲイルは弾を全てよけ、「そこか。」と呟くと、スナイパーライフルをサキエル目掛けて撃つ。サキエルはギリギリでかわす。
「・・かわされたな。」ゲイルはため息をつき、装填を開始した。目が見えていないせいか、少々装填に時間がかかっているが、それでも速い。
「（この勝負、賭けにでるしかない！）」
サキエルは近くに落ちていたヘリの破片を右に投げる。
ガシャンという音がしてゲイルはその方向に撃つ。
「今しかない！」
サキエルは猛スピードでゲイルに近寄っていく。「（どうせ撃ってもよけられるだけ！なら接近戦に持ち込むだけ！）」
サキエルはゲイルのふところに入ると、腕をサバイバルナイフに変え、ゲイルの喉に突き刺した。
ゲイルはさすがに表情を変えた。しかし、変えただけで倒れない。
ゲイルの喉からは大量の血が溢れでているのに、倒れない。
「ごぼ、ごげば・・!!」
ゲイルは喋れなくなった。
勝てる！サキエルはそう思ったが・・甘かった。
相手は史上最凶の殺し屋なのだ。
ゲイルはふところから何かを出した。
それは・・。
「手榴弾！」
サキエルは急いでゲイルから離れる。
「・・・ごぼ・・に・・逃がしゃ・・しねえよ。」
ゲイルはサキエルの方に手榴弾を投げ、なんとそれをライフルで打ち抜いたのだ。
爆発がサキエルの上空で起こり、吹き飛ぶサキエル。
「あ・・がは！」
サキエルは身体を強く地面に叩きつけられ、意識を失いかけた。
「どうした？ひどく弱っちまってるじゃねーか。目が見えなくてもな、気配を感じるんだよ。お前の気配をな。しかも、俺にはまだ耳が残ってんだ。」