アイツが私のご主人様!?
第27章 秘密のデート。
『………お腹空いたね、神崎クン。』
「……だな。」
神崎クン、即答!!
お互い、お腹ペコペコすぎて…
言い合いとかする元気が無くなる。アハハ…
『ねえ…お腹空いたし、なんか食べよ?』
「おう…そうするか!」
ふと、周りを見渡せば…見つけた!
私たちの救世主!!!
ホットドッグを売っているワゴン!!
やった!よ~しっ
『神崎クンっ!
アレ、食べようよっ!
ほら、アレ!
ホットドッグ~~♪ニコッ』
「……お!
いいじゃん、ホットドッグ!!
でかしたぞ、りおチャン!ニコッ」
お、なんか嬉しい…!
珍しく
褒められてしまった!
『よしっ、ワタシ買ってくるよ!
マスタードあり?
それとも、無いほうがいい??』
「ありで!」
はいはい、
マスタードありですね~~!
私は、
ウキウキ気分でワゴンに向かう。
…………が!!!
『ぎゃあーッ!!
痛いぃぃ~~っ!!!』
足、痛めてたのを忘れてた。
そんな、私を見た神崎クン。
「………やっぱり、いらねぇ。
やめよーぜ、食べるの。フン」
は、はいいいぃ!!!??
わ、私がこんなにも苦労しながら
ワゴンに向かっているのにぃい!??
『……もういいよ!
神崎クンだけ、お昼ナシねっ!
ワタシは、ホットドッグ食べるからっ!ふんっ』
私は、
そのまま…足痛いのに無理して進む。
『きゃ!』
私は、
ガシッと腕を掴まれて、
神崎クンにいとも簡単に引き戻され…
「おい…!
りおチャン、ムリすんな…!
はあ…ココ座れよ。フン」
神崎クンの横に!
強制的に、座らされた!!もーなんなのよ!
*