アイツが私のご主人様!?
第5章 神崎くんち。
『え、1フロアに部屋…一室しかないのっ!?』
「は?常識だろ、そんなこと。フン
お前んちだって、そうじゃねーの?」
『えっ!普通に3部屋ありますケド!!
………………狭いけどさ。』
「お前、ドビンボーなんだな!
矢沢サンっ!ニコッ」
『……………あんた、性格悪すぎ。』
…………でも、たしかに。
母が嘆いていた。
わたし、大学に進学するつもりだし。
………しかも、きっと…私立にね。
功太は、超有名エリート高校(お金持ちが行く高校ね。)に進学するのは確実だし……。
うちは、父がいないから…
『学費を自分で貯めなきゃ、大学進学なんてムリよ!』
………なんて、母に言われちゃってる…。
………お金持ちっていいな。
………なんて、神崎くんと小競り合い
(どうみても子供同士のケンカ)をしながら考えていた。
*