紅桜学園イケメン部!
第10章 蜂蜜のような
「ぎゃぁぁぁあああああっ」
「お嬢様、おバックをお持ちしましょうか?
それともお紅茶をお飲みに、おなられますでしょうか?」
優雅が馬鹿みたいに
『お』を付けて喋る。
こいつ、付いてれば執事になれると本気で思ってるんだ…。
改めて優雅の馬鹿さに、泣きそうになる。
「姫、俺これ頼みたいな~?」
拓也はちゃっかりお高い料理を頼ませてる。
…いつの間にか
売り上げ金額勝負になってる?
フェロモンをとりあえず
しまってください。
…年中無休なのね、それは。
「御嬢様、口開けて?
…あーん」
その隣の要が様になりすぎて怖い。
女の子失神しかけだけど、大丈夫か?
「俺特製のケーキだよ?」
凛くんは自分で作ってもないケーキを、自分で作った事にしている。
…変な見栄を張る所が、
可愛すぎるだろ。