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紅桜学園イケメン部!

第12章 全ての発端


俺は家の前について、鍵を取り出す。

お母さんはきっと居る。

…いる筈だ。


何故か『居ないんじゃないか』という不安が溢れ出る。


家のドアを開けても無反応だ。お母さんの声どころか、瑠菜の声さえ聞こえない。


だけど瑠菜のくつもある。隣にはお父さんのくつもあった。

お母さんのくつはないのだけれど。

親父、帰ってきてたんだ。

・・・俺はあまり親父とは話した事がない。

いつも冷たい目をしていて、親なのに上手く喋れないのだ。

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