紅桜学園イケメン部!
第2章 突然の呼び出し
もしかして落とし物かもしれない。
ハンカチをチェック…、ってあたし、そもそもハンカチ持ち歩く乙女じゃなかった。
あたしの持ち物にハンカチとか存在しない。
「はやく来い」
立ち上がったあたしを急かすように呼ぶ声。
後ろからはブーイングの声。
男子からは好奇の目。
今日は本当にツいていない。
一体なんなんだ。
とりあえず言われた通りに付いていく。逆らって面倒な事になるのは避けたい。
この人に告白されるとか絶対に無いだろうし、とりあえず用事を済ませて今日は帰ろう。
悪いことしか起きない気がする。
茶色い癖のある髪の毛を見つめる。窓から入る光に反射して金髪に見える。
「・・・あ?何見てんだ」
もの凄く睨まれた。
怖いっすよ。