紅桜学園イケメン部!
第2章 突然の呼び出し
「マネージャーになってくれないと、退学にも出来るよ?」
「は?」
ふわり、端っこでパソコンをしている男の人が笑う。あまりにも綺麗に笑うから、ドキッとしてしまう。
・・・何だよ、これ。
「退学って、」
「俺ら、理事長と仲良いから。今すぐお願いしても…」
「ごめんなさい!それだけは勘弁して!何でもするから」
退学って。
それだけは阻止せねば。
あたしは親に迷惑をかける事だけは、したくないんだもの。
それだけは絶対に駄目だ。
・・・あたしは馬鹿過ぎた。『何でも』なんて言った自分を呪いたい。そんなモノ、もう決まってる訳で…
「じゃぁ入部けってーぃ!」
可愛いウサギボーイがニコニコしていた。
それ以外も笑っている。
…部活動に、あたしの意志は関係ないのね。
何だか泣きそうだ。