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届きそうで、届かなくて、、、届けたくて。

第3章 episode2 ~*出会い*~

その男との出会いは、少し特殊なものだった














その頃、未歩はまだ育児に追われてて、




私は一人で常連の居酒屋に通って



一人ビールをチビチビ飲んでいた時






場違いなほど爽やかな香りが鼻にかかり



その方を見ると




小柄でスタイリッシュな男が横を通りすぎていった








特に気になったわけでもないが



なんとなくその男のほうを観察してみる






男は一番端の席に座ると、おじさんに



「ビール」






と一言いうなり





なにやら、紙とペンを鞄から取り出してヘッドホンをつけた






時々、高音域を口ずさんだり、




ペンをカウンターの角にコンコン打ち付けてリズムをとっている男を







無意識のうちに



釘付けになっていた

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