テキストサイズ

オレンジkiss

第22章 ★twenty-two

「……結衣ちゃん…手首を切って、自殺未遂したの…」

「そんなん!!梶原のせーじゃねーよ!!」


日向君は、繋いだ手に力を入れ、声を張り上げた。

「でも…結衣ちゃんに、一生消えない傷と恐怖をあたえたのは、私。………それに、運が悪ければ死んでたッ」


右手で懸命に涙を拭う。

「高原…笑ってたじゃん!梶原と居るとき、笑ってた」

「そんなの…私を心配して…。本当の笑顔じゃない!」


私は、顔を背けた。

ストーリーメニュー

TOPTOPへ