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オレンジkiss

第30章 ☆二通目の手紙

「千秋は、死んでなんかいない!!……ちゃんと…生きてる!」


私もまた、声を震わせた。


「認めてあげたら?……千秋も、疲れちゃうよ?」


そう言った汐莉の顔は、とても寂しそうだった。


私だけじゃないんだ…


私だけが悲しいわけじゃないんだ。


たぶん…私と同じくらい汐莉も五十嵐君も…

もちろん、日向も結衣ちゃんも家族の人も悲しんでいるんだ!


皆が認めた悲しみを…私だけが認めない訳にはいかない。

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