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オレンジkiss

第33章 ★おかえり

「あなた…この子の友達よね?……今日は、これから病院に行くの!だから…また今度、遊んであげてちょうだいね!」


奏のお母さんは、柔らかな笑みで私に言った。

こうやって見ると、奏って、お母さんにそっくりだ!


今…千秋が居たら、3人で騒げたのにな…。


なんて、バカみたい。


いくら信じていても、千秋は帰ってこない。


でも、信じなきゃ、自分が可笑しくなりそうで…


この矛盾した気持ちをどうにかしたかった。

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