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オレンジkiss

第40章 ☆彼の弱音

「何で――…」


私は、慌てて顔をそらした。


日向君は、私に近づいて来た。

「俺…梶原に――…千秋に伝えてない事がたくさんあるんだ!」


「私に?……いい忘れた文句?」

可愛くない物言い。


どうして、こんな言い方しかできないんだろう。

私は、小さくため息をついた。

「俺…千秋が好きだ!三年間、忘れた事ないよ」


「…同情か何かのつもり?」

そうは言っても、私の目から涙が流れていた。

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