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オレンジkiss

第40章 ☆彼の弱音

「違う!あの日言った事は…俺の弱音だったんだ!!」


日向君は、そう言って、私の頭を撫でてくれた。

優しい手。

温かい手。


私が、大好きな手。


ますます、涙が、溢れた。


「千秋が居ない三年間…俺は、胸を張れるようなヤツじゃなかった。だから、千秋に想われるのが辛かったんだ」


日向君は、私の顔を無理矢理、自分に向けさせた。


私は、急いで顔を隠した。

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