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オレンジkiss

第9章 ☆nine

梶原は、ついに涙を流した。

俺は、突然の事にオロオロした。

梶原は、さっきまでとは違う…悲しい笑みを浮かべた。

ドクン――…

そんな梶原を見て、胸が痛んだ。

「私は、プリンセスなんて呼ばれるような人間じゃない!みんなと同じ……」

梶原は、一生懸命、両手で涙をぬぐっていたが、次から次へと溢れた。

初めて会った時から、感じてたんだ…。

周りと梶原の違いを。


俺は、梶原をそっと抱きしめた。

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