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ふたりのカタチ

第4章 オレのこと

あやねえが日本に帰ってくると亮太から聞いた時、子供の頃の懐かしい気持ちの中に
ホワンとした不思議なものがあることに
気づいたんだ

亮太とメールをやり取りして
月曜の夜に詳しい話をしようとなった
その日の亮太の最後のメールに
「姉ちゃん、お前のことかっこよくなったって言ってたよ」なんてあったから
ますます心の中のホワンが大きくなっていった

月曜、亮太に局前まで迎えにきてもらい
そのまま買い出しに付き合わされた
「男同士でもヤバい!?」
「まさかー(笑)」
「ニノ、そっち系だった!とか?」
「あははは(笑)」

ビールやら料理の材料やらを買い込む
「ここ数日姉ちゃんの料理食ってるけどさ」
「ん?ヒドイの?(笑)」
「いやその逆。身内が言うのもあれだど
旨いんだよ」
「へぇー!!」
「なんで男出来ないのかねえ…」

亮太は適齢期な姉を心配していたが
オレとしては内心ホッとしたような気持ちになっていた

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