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ふたりのカタチ

第6章 出せない答え

すごく声が聞きたかった
でも仕事の忙しさと
焦らせちゃいけないのかなって思いがあって
なかなか勇気が出せずにいた

あの夜の
ホクロのキスと甘い香りを思い出しながら
モヤモヤとした夜を過ごしていた

亮太の結婚式も近くなり
オレはスーツを取りに実家に戻った

隣の小さな雑貨屋に
オレンジ色の西陽が射し込んでいた

店内もオレンジ色に染まり、その暖かい光の中で、楽しそうにお客さんと話をしているあやねえを見つけて…

すごく幸せな気持ちに包まれたんだ

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