テキストサイズ

ふたりのカタチ

第2章 久しぶり

思いっきり弟の背中を叩いてやってから
私は部屋の片付けに取りかかった
夕方になり、弟は買い出しに出掛けた

「こんなバクハツ頭じゃなぁ…」

寝癖のひどい髪を一つにまとめて片付けをしていた私は
お風呂の準備を始めた

『片付けしてたら汗かいたから入っただけよ』って
何故か弟に言う為の理由を考えながら
自分自身に照れてしまった

弟の友だちが来るだけ…
幼なじみが久しぶりに来るだけ…

それなのに心の中はふわふわしている
こんな気持ち久しぶりだな…

着替えを済ませ軽いメイクを終えると
ケーキやらビールやらを大量に買い込んだ弟の後ろに…
チラッと【天使】が見えた

ストーリーメニュー

TOPTOPへ