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契り

第2章 変化

「成彌は顔に出るから解りやすいんですよ。…今日は、帰ってもらえますか?早くしないと俺、何するか解りませんよ?」

ゾクっとした。

言い回しはいつもと一緒だけど、冷たいと言うか。
脅すような感じがした。

「・・・・」

どうしよう。
怒らせた?

「早くしろ!」

初めて聞く、命令口調。
穏やかな敬語の朱槻じゃない。

怒ってる。

僕は、ごめんと一言だけ残すと慌てて朱槻邸を飛び出した。

何を怒っているのか、解らなかった。

もしかして…と
コンビニのトイレに立ち寄り、鏡を見た。

朱槻が触れた場所。

「あ…」

ピンク色に鬱血した跡。

---- 見られた…

だから、朱槻は怒ったんだ。


コンビニのトイレで、立ちつくしていたのは、店員が掃除に来るまで気付かなかった。

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