愛して、愛されて。
第7章 眩暈がするほどに
今、何時だろう。
すやすやと寝息を立てている恭を見て、そう思った。
もう大分前にベットに入った気がする。
夕飯を食べて、風呂にはいって。
やることのなくなった俺たちは、随分早くに眠りについた。
結局、起きちったけど。
俺の部屋に、布団を敷いて、そこに恭を寝かした。
さすがに男二人じゃ、ベットは狭いから。
それに、俺のベットに恭を寝かしたくなかった。
兄さんに犯されているこのベットに、恭を触れさせたくない。
恭まで汚れてしまう気がして、いやだった。
それだけじゃない気がしたけれど、考えれば考えるほど気分が悪くなって、
俺は考えるのをやめた。