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Hな片想い♡

第8章 温もり

今からどこにいくのか
何をするのか

何もわからないまま…

突如不安になった私は
高橋の手を振りほどいた


「ねぇ、何!?どうする気なの?」

「決まってんだろ!
先生のところに行くんだよ」


そういって高橋はまた駆け出そうとする

私がその場に立ち尽くしてると
また私の腕を掴もうとした

それを私は拒否した


「やめて!高橋には関係ない!
これは私の問題なの…。」

「松崎はそれでいいの?
あの人のこと好きなんでしょ?」

「委員会が全てじゃない
委員会が違っても恋は出来る
本当に好きなら関係ないと思うんだ」

「けど俺は松崎を放ってはおかない
絶対に先生のとこに連れて行く」

「もう私に干渉しないでよ…。
何度も言わせないで。
高橋には関係ないから……。」

「関係なくないよ!」

「どうして?
私達ただの隣人ってだけでしょ?」

「松崎からすれば俺はただの
隣人かもしれない
けど、俺は…俺は……。」


俺は何…?


「俺は、松崎は大切な友達だと思ってる
友達の恋を応援したいのは当然だろ?

松崎がそれでいいとは思えない
だから俺が引っ張ってやりたい」


私のことをこんな風に
思ってくれてる人が
思わぬ場所にいたんだ

私は本当に色々な人に
支えられてるんだ

誰かの期待に応えたくて
委員会を諦めた

けど思わぬ期待を寄せてくれてる人が
ここにいたんだ

確かに今まで私が考えていたことは
全てが確かじゃない

先生に言われただけで
ほかに何かあっただろうか

もしかしたら本当は皆
応援してくれてたんじゃないか


「高橋…。
いこう!先生のところ!」

「おう!いこう!」


私達は駆け出した

世界の誰よりも急いで、
本気で駆け出したような気持ちで

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