お前はわかってねぇ‼
第63章 出発の日
〜海〜
ドンドンドン
窓をお姉ちゃんが叩いてる
「どうしたんですか?」
聞こえないだろうけど口パクででも伝わればと思って言いました
お姉ちゃんも多分声を出してくれてるはずですが、私とお母さんには口パクで
でも、はっきりわかりました
いえ、聞こえたようなきがします
「空くんがきたよ!!」
私は思わずお母さんに荷物を預けて新幹線を降りてホームに出てきました
「海!!」
息を切らして走ってきたのは
愛おしいアナタ
「空!!」
空はみんなを連れてきてくれてました
「「「海ちゃん」」」
竜馬くん、鈴ちゃん、花ちゃん、大くん、麻美ちゃん、聡くん、篤くん、ひかりちゃん、藤木センセ…南くん。
私は思わず泣いてしまいました
走ってきた空はお父さんに頭を下げてから
私をおもいっきり抱きしめてくれました