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秘密の蜜は甘い

第6章 その後




もう…――いや、
嫌いなリクにちょっと
ときめいた自分も。


全部全部、嫌いだ。



「あ、あの…日向鈴さん?」


後ろから呼ぶ声が聞こえて振り返る。サッカー部のゼッケンを着た男の人があたしに近づいてきた。


あたしの名前知ってるみたいだけど、あたしは見たことも無い。

…もしかして、
お兄ちゃんのお友達かな?


「お兄ちゃんの
お友達さんですか?」


ゆっくりゆっくり近づいてくる。
…気味悪い笑顔を浮かべて。

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