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束縛彼氏

第5章 束縛彼氏のライバル

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「美波…」

1人、音楽室に佇む彼はその名前を呼びながら薄く笑っていた

彼の頭の中には先程までいた、彼女の泣きそうな顔。

―実は彼もあの時、ドアのガラス越しに美波の顔が見えていたのだ

あの時の美波の顔は凄く辛そうで悲しそうな顔だった

彼は思ったのだ

―もしかして彼女も少しは自分が好きなんじゃないか、と。

そんな事を考えるとつい顔が緩んでしまう

まさか、ここまでうまくいくとは…

彼はまた薄く笑うのであった

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