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真っ赤な家庭

第4章 嘘





刃には古い血痕の後が微かにあった。



血痕は一度付くとどんなに洗っていても二度と取れない刃先は手入れされている為削り取られていた。




「林さん、これ…」



「立川…
これはまだ聞かないでくれ、事がハッキリしたら説明する。自分にもまだ分からないんだ。」



「そうですか…
これは何かややこしい匂いがしますよ。」


立川は疑問に思いながらもこれ以上何も聞かなかった。




血痕の持ち主を調べたが、誰にもヒットしなかった。






何か嫌な予感がする。



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