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真っ赤な家庭

第4章 嘘




そんなときに偶然松本と目があった。



何かを知っている感じがしたので、こちらから行こうとしたら


「林さん、少し時間頂いてもいいですか?」


「ああ、丁度お前に聞きたいことがあったんだ。」



「俺に?
珍しいですね。」



言いつつ、聞きたい内容は既に知り尽くした感じだった。


笑顔でありながらも目は笑っていなかった。











誰もいない静まりかえった会議室へ行った。



こいつの背中はこの三日間の全てを知りつくしているような気がした。



相変わらず雨は止むところか、一層激しさを増して、またしても窓を刺すように降り込んでいた。












これからの出来事を物語っているようだ。



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