テキストサイズ

兄と首輪

第2章 兄と素足



「な…馬鹿な事いってないで…早く下に来いよ…」


兄は照れているのか…ニコッと微笑み…部屋を出た…


ふーん…

なんだか…イライラした…

生理近いのか…?イライラする…。
私は親指の爪をカリッとかじった…


============

学校に行く準備をして…食卓についた…


「アヤ?そろそろ自分で起きなきゃだめよ?お兄ちゃんも受験の勉強で遅くまで頑張ってるんだから…」


朝食のご飯とみそ汁を私の前に並べ…ヤレヤレといった感じにため息をついた…



『勉強…ね…』

私は兄の顔を目線だけ向けた…


「あっ勝《ショウ》帰りにクリーニングを取って帰ってきてもらってもいいかしら…今日、母さん遅くなりそうなのよ…」


母は近くの花屋でフラワーアレンジ教室の講師をしている…週三回は夕方の教室を担当している


「あーわかった、引取書テーブルに置いといて……」

兄はハイハイと牛乳を飲み…「ごちそうさま」と席を立った…


いつもと…変わらない…兄にまた苛立ちが…



私が…おかしいのか…昨日から…変なのは…




私なのか…

私は牛乳だけ飲み…
『ごちそうさま…』


席をたった…

ストーリーメニュー

TOPTOPへ