テキストサイズ

兄と首輪

第2章 兄と素足



===========
=======

===



『ただいま…』


家の鍵を開けて…誰もいない家へ挨拶をする。

ま…静かでいい…


高校の制服にも馴れてきた…私には少し大人っぽい気もするが…そのうち…しっくり来るのだろう…



ふー…とため息をついてリビングのソファーに勢いよく倒れる…




朝から…モヤモヤが消えない……

朝…兄と一緒に学校に行ったが…いつもと同じだった…

優しくて…頼りになる兄…私の理想の兄…カッコイイ兄…








違う……




皆と同じ顔なんか見たくない…




私だけ…私だけ…知っている……



兄の…いやらしい…顔…


いやらしい…声…




無理…私は…戻りたくない…普通の…兄妹に…





ストーリーメニュー

TOPTOPへ