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家庭教師

第9章 ご褒美

『春からは同じ学校だね。楽しみだなぁ。

ねえ、これからお祝いをしに行こうよ』


『うん』


会場を後にして二人は街へと歩き始めた。


先ほどとは打って変わり、ホッとした二人の会話は弾んでいた。


楽しそうに笑う里美の横顔を見て、純太はドキドキしていた。


もちろん、さっきのドキドキとは意味が違う。


とにかく今日の里美は魅力的だったのだ。


繁華街に入り、いつもなら入らないようなちょっと洒落たレストランで二人は食事をとることにした。

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