妊娠工場
第3章 過去の彼氏と…
次に沈黙を破ったのは
彰だった
「美波はさぁ…なんでこんなとこ来たんだ?」
「…え!あ、ぁ、その…」
「どーせお前のことだからさ、自分の子供ほしーとか思ってたんだろ(笑)」
あたしは赤面した
「はぁ…こんなトコ来ねえで…ほんとに自分が好きな人と作れよな?後悔するぜ」
美波は
「…うん…でも…あたし!男運ないしさ(苦笑」
「そうだな(笑)」
「え、なにそれぇ!そこはふつーそんなことないよ?とかいってフォローしない?」
「俺がんなことするかよ(笑)」
他愛もない会話が
二年前を思い出させる
沢山笑い
彰は、
「ははは……。俺、速いとこここ辞めてぇ…」
「…え?」
「もうこんなとここりごりだ…。
最初はなんだかんだいってまんざらでもなかった。
でも…妊娠させた女は俺に結婚しろって次々せがんでくる…当然断るも女は
『お腹の子に父親いなくていいの!?』
とか言ってきてさ…」
「そうなんだ…」
美波慰めの言葉が
思いつかなかった