側にいられるだけで④【牡丹の花の咲く頃には】
第6章 崔家での日々
更に信じられないことに、キョンシルは上衣を脱がされていた。胸に布を巻いたただけの裸といっても差し支えない格好だ。
でも、一体、いつの間にこんな格好にされたのだろう。そうだ、崔氏の屋敷を出て歩き回っている中に、暑さにやられてしまい、往来で倒れたのだった。
では、自分はその後、ここに連れてこられたのか?
「いやっ」
キョンシルの口から悲鳴が上がった。
「おお、震えているな。怖がらなくても良い、大人しくしろ。儂の言うとおり素直に身を委ねれば、屋敷に連れ帰り、ちゃんとした側妾にしてやっても良いのだぞ?」
冗談も顔だけにして欲しい。誰がこんな男の妾になんてなるものか。黄金を金剛山(クムガンサン)よりも高く積まれたって、絶対にいやだ。
でも、一体、いつの間にこんな格好にされたのだろう。そうだ、崔氏の屋敷を出て歩き回っている中に、暑さにやられてしまい、往来で倒れたのだった。
では、自分はその後、ここに連れてこられたのか?
「いやっ」
キョンシルの口から悲鳴が上がった。
「おお、震えているな。怖がらなくても良い、大人しくしろ。儂の言うとおり素直に身を委ねれば、屋敷に連れ帰り、ちゃんとした側妾にしてやっても良いのだぞ?」
冗談も顔だけにして欲しい。誰がこんな男の妾になんてなるものか。黄金を金剛山(クムガンサン)よりも高く積まれたって、絶対にいやだ。