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「せっかく祈りを捧げているのに、邪魔をして悪かった。今日のところは、もうこれで帰るよ」
「いえ、良いんです。そろそろ引き上げようと思っていたので」
「そう？」
　ウォンジュンは頷き、次いで少しの躊躇いを見せた。キョンシルはそんな彼を黙って見つめる。
「今度、ゆっくり僕と逢ってくれないかな」
　覚悟を決めてひと息に言ったという感じだ。キョンシルは、またしても彼の言葉の意味を計りかね、当惑顔になった。
「失礼ですが、何故、そんなことを？」
「君はまだこの町に来て日も浅いと聞いた。だから、色々と案内してあげたいと思ってるんだ。良かったら、うちにも来て欲しい」