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　数日を経ているが、ウォンジュンの口許にはまだ青あざが残っている。トスは、これに対しては済まなさそうに言った。
「傷になってしまったな。跡が残らねば良いが、そんなことにでもなれば、父上がさぞ嘆かれるだろう」
　いきなり話を振られて、相手は戸惑ったようだ。当惑の次にはあからさまな敵意と怒りが伝わってきて、トスは苦笑した。やはり、こうまで敵に本心をさらけ出すようでは、今のところは、この若者、父親の十分の一ほどの器量もないと見える。
「私は童でも女でもない。多少の跡が顔に残ろうが、たいしたことではありません」
「そうか」
　トスは笑って頷いた。