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　キョンシルは笑顔で続けた。
「私が何も知らないから、あなたにも迷惑をかけてしまったわ。もっと勉強しなきゃね。臨尚宮、これからは積極的に王室の歴史や王族の人たちについても学ぶつもりだから、色々と教えてちょうだい」
　形ばかりとはいえ、キョンシルは国王の妻なのだ。ここにいる限りは、精一杯力を尽くして良い妃になるうに努めよう。
　持ち前の好奇心と勝ち気さがむくむくと頭をもたげてくる。力こぶを作る真似をして見せるキョンシルを見、臨尚宮もやっと愁眉を開いた。
「殿下は実に得難いお方をお妃として迎えられました。淑媛さまが主上(サンガン)さま(マーマ)のお側におられる限り、この国の王室は安泰ですわ」