
側にいられるだけで④【牡丹の花の咲く頃には】
第15章 王宮という名の伏魔殿
ソンが悪戯らっぽく微笑む。
「気に入った?」
「はい、とても。雪のように真っ白で、美しい鳥ですね」
キョンシルは微笑んだ。
「とても珍しい鳥なのでしょうね。今まで見たこともない鳥です」
ソンはまるで成績を褒めて貰った子どものように得意げだ。
「あれは雪見(ゆきみ)鳥(どり)というそうだよ」
「雪見鳥―にございますか?」
体全体が雪のように純白の羽毛に覆われているのだから、ということなのか? そこで、ソンは更に謎めいた笑みを浮かべた。
「またの名を恋(れん)夫(ふ)鳥(ちよう)」
「恋夫鳥。こちらの別名もまた変わっていますね」
「気に入った?」
「はい、とても。雪のように真っ白で、美しい鳥ですね」
キョンシルは微笑んだ。
「とても珍しい鳥なのでしょうね。今まで見たこともない鳥です」
ソンはまるで成績を褒めて貰った子どものように得意げだ。
「あれは雪見(ゆきみ)鳥(どり)というそうだよ」
「雪見鳥―にございますか?」
体全体が雪のように純白の羽毛に覆われているのだから、ということなのか? そこで、ソンは更に謎めいた笑みを浮かべた。
「またの名を恋(れん)夫(ふ)鳥(ちよう)」
「恋夫鳥。こちらの別名もまた変わっていますね」
