
側にいられるだけで④【牡丹の花の咲く頃には】
第16章 第三話 【むせび泣く月】 飛翔する鳥
何故、自分がこのような目に遭わなければならない? 望みもしないのに、勝手に連れてこられただけなのに、憎しみを受け誹られ、侮られなければならないのだ。
キョンシルの瞳に涙が浮かんだ。と、ピチュピチュと愛らしい鳴き声が耳を打った。
「まあ」
小さな声を上げ、眼前の鳥籠を覗き込む。涙の幕の張った眼に、小さな白い鳥が映った。二羽の雪見鳥は仲睦まじげに寄り添い合い、こちらを見つめている。
この鳥の特徴の一つである深緑の瞳をくるくるっと動かす様は、実に愛らしい。キョンシルの頬も自然に緩む。
キョンシルの瞳に涙が浮かんだ。と、ピチュピチュと愛らしい鳴き声が耳を打った。
「まあ」
小さな声を上げ、眼前の鳥籠を覗き込む。涙の幕の張った眼に、小さな白い鳥が映った。二羽の雪見鳥は仲睦まじげに寄り添い合い、こちらを見つめている。
この鳥の特徴の一つである深緑の瞳をくるくるっと動かす様は、実に愛らしい。キョンシルの頬も自然に緩む。
