
側にいられるだけで④【牡丹の花の咲く頃には】
第16章 第三話 【むせび泣く月】 飛翔する鳥
幼い国王の成長を見守り、願い続けてきたこの国の民という民があなたの側にいる。どうか、そのことを忘れないで。あなたはこの国の王、私たちの父でもあるの。
キョンシルは心の中でソンに呼びかける。
「民の声は宮殿にいるあなたにまでは届かないないけれど、確かに、私たち民は、あなたの側にいるわ。いつも、あなたの無事を祈り、見守っている。だから、あなたも常に私たちの側にいて、貧しい民に寄り添うような王になって欲しいの」
「私に、この私に、それができるであろうか」
キョンシルは力強く頷いた。
キョンシルは心の中でソンに呼びかける。
「民の声は宮殿にいるあなたにまでは届かないないけれど、確かに、私たち民は、あなたの側にいるわ。いつも、あなたの無事を祈り、見守っている。だから、あなたも常に私たちの側にいて、貧しい民に寄り添うような王になって欲しいの」
「私に、この私に、それができるであろうか」
キョンシルは力強く頷いた。
