
側にいられるだけで④【牡丹の花の咲く頃には】
第18章 第四話 【牡丹の花咲く頃には】 祖父の願い
「悪かった。俺も随分と大人げないふるまいをして、そなたを苦しめたと思う。俺たちのことはイルチェさまの様子が落ち着いてから、ゆっくり話せば済むことだ。今はまず、そなたは崔家に行き、祖父どのを安心させてきなさい」
「大丈夫なの? そんなに遅くなって、手遅れにならないの」
泣きじゃくるキョンシルの髪を撫で、トスが笑いを含んだ声音で囁いた。
「大丈夫だ。たとえ何があろうと、俺の気持ちは変わらない。ただ今は、年甲斐もなく、みっともない嫉妬心で少しおかしくなってるだけだから」
「大丈夫なの? そんなに遅くなって、手遅れにならないの」
泣きじゃくるキョンシルの髪を撫で、トスが笑いを含んだ声音で囁いた。
「大丈夫だ。たとえ何があろうと、俺の気持ちは変わらない。ただ今は、年甲斐もなく、みっともない嫉妬心で少しおかしくなってるだけだから」
