
側にいられるだけで④【牡丹の花の咲く頃には】
第18章 第四話 【牡丹の花咲く頃には】 祖父の願い
「―」
キョンシルの白い頬が熟した林檎のように染まった。トスの熱を宿したまなざしから逃れるように眼を逸らす。
「怖いの」
「誰でも最初はそう思うものだ。大丈夫、キョンシルが嫌がるようなことはしないから」
トスに熱っぽく囁かれ、キョンシルは嫌々をするように首を振った。
「どうしてもしなくては駄目なの?」
「俺はできれば、そなたに無理強いはしたくない。強引に身体だけを奪うようなことはしたくないんだ。でも、正直に白状すると、我慢も限界に近づいてる。そなたは日毎にみずみずしく開いてゆく花の蕾のようなものだ。そんなそなたを前にして、夜毎耐えているのが辛いんだ」
キョンシルの白い頬が熟した林檎のように染まった。トスの熱を宿したまなざしから逃れるように眼を逸らす。
「怖いの」
「誰でも最初はそう思うものだ。大丈夫、キョンシルが嫌がるようなことはしないから」
トスに熱っぽく囁かれ、キョンシルは嫌々をするように首を振った。
「どうしてもしなくては駄目なの?」
「俺はできれば、そなたに無理強いはしたくない。強引に身体だけを奪うようなことはしたくないんだ。でも、正直に白状すると、我慢も限界に近づいてる。そなたは日毎にみずみずしく開いてゆく花の蕾のようなものだ。そんなそなたを前にして、夜毎耐えているのが辛いんだ」
