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君の笑顔

第25章 戸惑い ~片野 和泉~

「あさみ、和樹くんのこと好きなの?」


「ち、違う違う!なんか、同じ班だし、頼れるかなって。それだけ。」


ほのかに赤いあさみの頬


「へぇ~」

私は意味ありげにあさみみる。

「和泉いじわる!」

あさみは私の腕を軽くバシッと叩いた。




本当に、あさみってかわいい。


「ほら、和泉は?どっちにすんのっ!?」


どっち?


「どっちって何よ。『誰』なら分かるけど。」
私は思わず笑う。



あさみはあきれた顔をする。
「はいはい、じゃあ誰にするの?」


「うーーん」

一緒に回りたい人……?


ふと、昨日のスケとのことを思い出す。


バカだ。


こんなときに思い出すなんて。


「私はくじかな。」

あさみは私の言葉を聞いて笑った。


「和泉らしいね。でも、和泉かわいいから、色んな人からお願いされちゃうかもね。」
あさみがウインクする。


お前が言うか……


そうあさみに言おうとしたとき。




コンコン




ノックの音がした。

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