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君の笑顔

第33章 言い表せない気持ち ~陽介~

「片野は俺が送っていくよ。」

沢村が後を追い掛けてきて俺に言った。

目に力が入っているのが分かる。



確かに…

沢村は片野が好きなんだしそうすれば片野も喜ぶのかも知れない…


「い、いや、本当にスケと私んち徒歩一分も差がないくらい近いの!だから、大丈夫!」


片野が俺の制服の裾を沢村の見えないところで掴んだ。


「そか…。じゃ、気を付けろよ、明日な。」


そう言って沢村は手を振った。

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