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君の笑顔

第8章 ボール ~ウラ~

「ウラ~次、体育行こうぜ」

「おう」


あれから2週間ほど経った


すっかり陽介も馴染んでいた。

小学校から一緒みたいな感覚だ。


会ったばかりだったが、俺と陽介は気が合い、いつも一緒にいるくらい仲良くなっていた。


体育着に着替えて、校庭に出る。

びゅーっと強い北風が身体を駆け抜ける。

「さみぃ~~」

俺はジャージのチャックを上まで閉めた。

「もう10月中旬だしな。まぁ、動けばすぐ暑くなるんじゃん?」

そういう陽介を見ると半袖だった。

すごいな…

寒さに強いのか。
それとも感覚がないのか…。

そいや、11月には…

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