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君の笑顔

第8章 ボール ~ウラ~

「そいや、陽介さ、」
サッカーボールを足でいじりながら俺は陽介に話し掛ける。

「なに?」


「11月に宿泊行事あんの知ってる?」

「えっ!?そうなの?!なんで?修学旅行じゃないよな、まだ中2だし。」

そうなんだよな。
二年になってからずっと楽しみにしてたのに、陽介が来たことですっかり忘れていた。

「なんか、うちの市の中2はみんな行くんだよ、富士山の近くで2泊すんの。」
「へぇ~」

「そいや、そろそろ班とか決めるんじゃん?」

「え?班ってなん…」



バシッ!!



突然大きな音がして


陽介の声が途切れた。




え?
どうした…?


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