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君の笑顔

第8章 ボール ~ウラ~

ボールから目を離して陽介を見る。

すると陽介は、右頬を抑えてしゃがんでいた。

「大丈夫かっ!?」

陽介に駆け寄る。

「いってぇーー」

涙目な陽介、右頬は赤く腫れている。

「うっわぁーごめんなさいっ!!」

駆け寄ってきたのは、同じクラスの溝口あさみだった。

「私…ボール、キャッチ出来なくて…本当にごめん!!」

泣きそうな顔をする溝口。
「あ、いやいや、大丈夫、俺がボーッとしてたのがいけないから」


陽介は痛いのを堪えて頑張って笑っていた。


「うぅ……本当にごめん……」


泣きそうにオロオロとする溝口。


こいつ、かわいいな。。

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