君の笑顔
第8章 ボール ~ウラ~
「バカ。場所知らないでしょ。」
俺が言おうとした事を片野がいった。
まぁ、バカってのは言うつもりなかったけど…
「…っ」
何も言えなくなっている陽介を見て、溝口はさらにクスクスと笑い出した。
「強がってないでさ、ほら、こっち」
そういって、片野は半ば強引に陽介を連れていった。
「あさみ、ウラ、先生に言っといて『山崎くん、優しい片野さんに付き添ってもらって保健室行ってます』って。」
片野は再び偉そうに俺たちに指図するとそのまま陽介を連れて保健室へ向かった。
「分かった~。」
溝口はふふふっとまた笑って俺を見た。
「和泉って素直じゃないよね~」
え?それって?
「どういう意味?」
よく意味がわからなくて溝口に問うと、溝口は小さく溜め息をついた。
「ウラくんもか…」
小さく呟いて地面を見る溝口。
「なにが?」
訳が分からず尋ねる。
「なんでもない!ってか、和泉、優しい片野さんが~とか言ってたけどよく言うよねぇ…山崎くんに当たったボール、和泉が投げたのに。」
また、くすっと笑う。
俺が言おうとした事を片野がいった。
まぁ、バカってのは言うつもりなかったけど…
「…っ」
何も言えなくなっている陽介を見て、溝口はさらにクスクスと笑い出した。
「強がってないでさ、ほら、こっち」
そういって、片野は半ば強引に陽介を連れていった。
「あさみ、ウラ、先生に言っといて『山崎くん、優しい片野さんに付き添ってもらって保健室行ってます』って。」
片野は再び偉そうに俺たちに指図するとそのまま陽介を連れて保健室へ向かった。
「分かった~。」
溝口はふふふっとまた笑って俺を見た。
「和泉って素直じゃないよね~」
え?それって?
「どういう意味?」
よく意味がわからなくて溝口に問うと、溝口は小さく溜め息をついた。
「ウラくんもか…」
小さく呟いて地面を見る溝口。
「なにが?」
訳が分からず尋ねる。
「なんでもない!ってか、和泉、優しい片野さんが~とか言ってたけどよく言うよねぇ…山崎くんに当たったボール、和泉が投げたのに。」
また、くすっと笑う。